【本】LIFE SHIFT(ライフシフト) 100年時代の人生戦略

 読者が選ぶビジネス書グランプリ2017総合グランプリとなったLIFE SHIFTを紹介します。

 1.100年ライフとは?

2014年に生まれた子供の場合、その年齢は109歳だ。(第1章より)

私の生まれ年に近い1977年生まれの50%は95~98歳まで生きる。今まで通り、60歳で定年し、残り約40年どう過ごそうか不安になります。

寿命が伸びている現代、100年生きることが当たり前になる。そのような100年ライフがやってきた今、どのように人生設計するかを考えさせてくれるのが、この本「LIFE SHIFT」なのです。

 

2.チーム、対人関係、モチベーションに関するスキル

人間ならではのスキルと人間による判断の重要性が増す。(第4章より)

高度な直感的判断、対人関係、チームのモチベーションの向上、そして意思決定に関わるスキルが重要になるのだ。(第4章より)

教師に強く求められるのは、共感、モチベーション、励ましなどの繊細な対人関係のスキルだ。(第4章より)

第4章では見えない資産(無形資産)について述べられています。見えない資産とは、健康、活力、スキルや知識、暗黙知、友情、人間関係などがあります。

これからのAIの活用や自動化が進む社会において、だからそこ人間同士にしかわからないような感覚的なスキルが求められます。

100年後も人間同士のコミュニケーションがある限り、チーム、対人関係、モチベーションに関するスキルは重要でしょう。

 3.レクリエーションからリ・クリエーションへ

レクリエーション(娯楽)ではなく、自己のリ・クリエーション(再創造)に時間を使うようになるのだ。「労働時間の節約は自由時間を増やす。つまり、個人の発展を完成させるための時間をもたらすのである」と、カール・マルクスも述べていた。(第8章より)

現代はレジャー産業の発展と週休2日制の導入にともない、大きな娯楽施設や商業施設へ出かけ余暇を過ごすことが当たり前になっています。

一方で、100年ライフでは、無形資産への投資するという過ごしかたが増えると言います。個人での余暇の過ごし方をみつけると、より新しい自分の発見になり、新しいステージに向かうことができます。充実した人生になるでしょう。

 

まとめ

マンデラに従えば、学習の対象として選ぶべきは、自分が情熱を燃やせて興味を持てるものごとであることが賢明だ。(第4章より)

 100年生きることを考えると、何歳まで仕事ができるのか、お金は足りるのか、と不安になります。しかし、この文章を見つけたとき、好きなことをやることがこれらの不安を払拭してくれるような気がしました。

そして本書から得たヒントで人生戦略を立ててみてはいかがでしょうか(^ ^)