【本】GRITやり抜く力(アンジェラ・ダックワース)(引き続き)

引き続き、やり抜く力について紹介します。

今日は、興味、練習、目的、希望の4ステップでやり抜く力を身につけよう!です。

4.興味をもつ

「必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」ということだ。
興味を持ったことをひたすら楽しんで、どんどん興味が湧くようにしたほうがよい。
その道を極めた達人でさえ、最初は気楽な初心者だったということだ

(第6章より)

楽しむことができないと続きません。自然と自分の興味があることは始めていますが、仕事の場合、興味があることばかりでは無いでしょう。ではどうするか? 

 5.正しい練習をする

ふつうの人びととちがって、エキスパートたちは、ただ何千時間もの練習を積み重ねているだけでなく、エリクソンのいう「意図的な練習」を行っている。

(第7章より)

「意図的な練習」とはどんな練習か?

・明確に定義されたストレッチ目標

・完全な集中と努力

・すみやかで有益なフィードバック

・たゆまぬ反省と改良

(第7章より)

これを自分一人で実行するには難しそうです。楽器の練習ならばレッスンに通う、仕事ならば上司に相談する、などアドバイスをしてくれそうな人と進めるのが良さそうです。

6.目的をもつ

・幸福になる方法は「快楽を追うこと」と「目的を追うこと」

・どちらを多く追い求めるかは、人によって異なる。「快楽」よりも「目的」を重視する人もいれば、その逆の人もいる。

・「目的」のスコアが高いほど、「やり抜く力」のスコアも高い。

(第8章より)

私は目的より快楽のほうを選びがちです。それはやり抜く力が低いとも言い換えることができるでしょう。

しかしながら、その快楽で選んだ事柄を極めていくことで、社会に貢献するような目的へと変わっていくのではないかと思うのです。そしてやり抜く力も向上するのではないでしょうか。

・「いま自分のやっている仕事が、社会にとってどのように役立つかを考えてみよう」

・「いまの仕事がなるべく自分にとっていちばん大切な価値観につながるように、ささやかでも意義のある変化を起こしてみよう」

(第8章より)

いまいちモチベーションが上がらないとか達成感がない状態ならば、自分はどんなことに貢献したいか、自分の価値観はなにかについて今一度考えてみる必要があります。忙しい日々を過ごしているとそのような時間が作れていないのでは。

いまの仕事と、貢献や価値観に結び付けられると気持ちも変わってくるでしょう。

7.希望が背中を押してくれる

日本のことわざに「七転び八起き」というのがある。

「明日はきっといい日になる」と「明日はもっといい日にしてみせる」では大ちがいだ。「やり抜く力」の強い人びとがもつ希望は、運とは関係ない。何度転んでも起き上がる。それがすべてだ。

(第9章より)

七転び八起き。それはわかるができない。どうしてなのか。

手応えがないと「学習性無力感」にハマってしまう。

「楽観主義者」は無力感を乗り越えられる。

客観的なできごとよりも、むしろそれに対する解釈のしかたによって、私たちの感情や行動は左右されるという考え方だ。 

(第9章より)

そっか。自分の解釈の問題だったのか、と私は気づきました。例えば、仕事で問題が発生した時、私が落ち込んでいる隣で、へっちゃらな顔している先輩がいる。全くもって気にしていない。こういう風に楽観的になって良いんだなと身近な人を思い出しました。

けっしてそれは、問題を見ないということではなく、いつまでも落ち込まず、積極的に問題に取り組むための気持ちの切り替えなんです。

それが転んでも起き上がることになるんですね。

まとめ

とても読み応えのある本です。まだまだゆっくり読みたいです。

今日紹介した興味、練習、目的、希望の4ステップは、『「やり抜く力」を内側から伸ばす』のパートです。

引き続き、『「やり抜く力」を外側から伸ばす』のパートもありますので、興味がある方は本書を手にとってみて下さい。