【本】言葉にできるは武器になる。(梅田悟司)_ ⑤⑥⑦
今日でこの本に関する、最後の回になります。
「内なる言葉」へのアプローチ方法について具体的な7つの手順の、⑤<客観性の確保>、⑥<逆転の発想>、⑦<複眼思考>を読んでいきます。 7つの手順とは下記になります。
①頭にあることを書き出す<アウトプット>
②「T字型思考法」で考えをまとめる<連想と深化>
③同じ仲間を分類する<グルーピング>
④足りない箇所に気付き、埋める<視点の拡張>
⑤時間を置いて、きちんと寝かせる<客観性の確保>
⑥真逆を考える<逆転の発想>
⑦違う人の視点から考える<複眼思考>
(目次より)
⑤<客観性の確保>~時間を置いてみる
常に1つのことばかりを考えていると、無意識のうちに考えが狭くなってしまったり、冷静な目線を持つことができなくなることがあるからだ。(p.116)
ここでは、①~④を行った後に時間を置くことをすすめています。
私の場合、仕事で煮詰まった時には時間を置いてみると、なんてことのないことに気付くという経験があります。チームで議論しているときでも、ちょっと休憩時間を設けた後に、新たな視点が出てきたりします。
時間を置くことで、目の前にあることを客観視できる効果があるんですね。
⑥<逆転の発想>~真逆を考える
真逆にも様々なバリエーションがある。
1.否定としての真逆
2.意味としての真逆
3.人称としての真逆
(p.123)
本書では、具体的に真逆に考えるパターンを示しています。
真逆に考えることは、私は意識して考えたことが少ないように感じます。これによって新しい視点に気付けるもしれませんね。
⑦<複眼思考>~あの人ならどう思うか
ここでは、できるだけ具体的な人物を思い浮かべながら行うのが効果的である。(p.128)
私の場合、色々な人を思い浮かべ頭の中で議論させることがあるのですが、結論が出ないときがあります。複眼思考を持つことは良いのですが、結論が出ないと仕事の場合、停滞してしまいます。
そのような場合は、あえて誰かのスタンスと維持して、進めていくのが良いでしょう。その上で自分の意見を上司に提案をした際、反対意見が出たとしても、自分の複眼思考で行った議論を活かし「そのような反対意見も考えられますが、こういうことを想定すると、こちらの選択が望ましいと考えました」などと意見を言えると良いのです。
まとめ
一週間にわたり「言葉にできるは武器になる」を、内なる言葉をを見つける手順を中心に紹介してきました。
当初は、私自身がブログで書く際にどのようにしたら書けるようになるかを知るために読んでいましたが、提案書や報告書などを作成するような仕事でも活用できる内容でした。
本書では、内なる言葉が見つけられた後に、【プロが行う「言葉にするプロセス」】というタイトルで外に向かう言葉を生み出すプロセスが説明されています。著名人の言葉を引用し、それらにはどのような手法が使われているか、なるほどと感じる内容です。