【本】アドラー『人生の意味の心理学』 2016年2月 (100分 de 名著)_②2つの優越

今日は、「優越コンプレックス」「優越性の追求」の2つの言葉に着目します。

優越コンプレックスに気をつけよう

優越コンプレックスがある人は、背伸びをして自分を実際よりも大きく見せようとします。  (第2回の頁)

 他者の価値を貶(おとし)めることで、相対的に自分を上に置こうとする人もいます。(第2回の頁)

自分を他人と比較した時には気をつける必要があります。

お互いを切磋琢磨し合うのならば良いのですが、等身大の自分を見ずに無理をしたり、他人を蹴落とし自分を相対的に高めることをしていないか。

先輩後輩関係なく、教え合ったりする関係は良いですね。そこを先輩はなんでも知っているようにみせつける必要もなく、知ったかぶりをする必要もありません。

そのままの自分を受け入れることから始めましょう。

優越コンプレックスから、「優越性の追求」へ

健全な優越性の追求とは、先に引用したアドラーの言葉を使うならば、 自分にとっての「マイナス」から「プラス」を目指して努力することです。(第2回の頁)

平らな平地をみんなが先へと進もうとしている場面をイメージしてみてください。自分より前を歩いている人もいれば、後を歩いている人もいます。そんな中をそれぞれが一歩一歩前に進んでいくのが、優越性の追求です。(第2回の頁)

「平らな平地」という表現が私は好きです。上に優れている人がいる、下に劣った人がいる、という考え方ではないのですね。人それぞれの方向性があり、自分の道を行くのです。

今日一つ私は学んだとか、出来るようになった、ということが健全な優越性の追求なんです。

まとめ

「優越コンプレックス」「優越性の追求」、同じ「優越」という言葉が使われていますが、意味が異なることを学びました。

あたなたはどこに向かって一歩一歩を進んでいきますか?