【本】仕事の「生産性」はドイツ人に学べ(隅田貫)_②先取りにより割り込みの仕事を発生さぜず、自らをコントロール

今日は3章の「退社時刻を決める、優先順位を考える【時間管理】」を読んでいきます。

昨日は序章を読んで、今日は3章。1章と2章を飛ばしました。というのも、私自身が生産性向上に最も必要なことは時間の使い方・考え方だと感じているからです。

本書を通して私の働き方を考えてみます。

1.時間を管理するのは当たり前 

 ドイツ人の留学生から「昨日の総選挙に入ったの?」と聞かれて、「忙しかったから行かなかった」と日本人の学生が答えると、「『忙しかった』と言うけど、それはかなり前からわかっていたことじゃないの?」とドイツ人に言われて、日本人は何も答えられなかったそうです。(3章、ロケーション1183)

何かできなかったときに忙しかったからという理由はよく聞きますし、私も言ってしまいます。

自分の時間つまり自分の人生をコントロールすることは、自分の人生を生きること。忙しいからそれをしなかったで本当に良いのか考える必要がありますね。

ためしに、「今晩中にこの資料をつくらないといけない」と思っているのなら、あえてその作業をやめて、今晩は自分のやりたいことをやってみてください。(3章、ロケーション1206)

私は心配性なので今日中にこの仕事を終わらせたいという心理はいつも働きます。しかし心理的にそうであっても実は今日やらずにいても問題にならないこともありそうです。

仕事の責任を果たすことは必要ですが、自分の残業への意識を変えるために残業せずに帰ってみると、何か気づくかもしれません。

2.時間になったら仕事が途中でも帰る 

 18時で終わらない時に「もう少しやっていくか」と思うから、残業をなくせないのです。(3章、ロケーション1252)

私はいつも、もう少ししようとか、切りの良いところまでやろう、と考えてしまいます。そのたび残業が必要と上司に説明し、残業をしてきました。

もう少ししよう、切りの良いところまでやろうという心情になる理由は、下記の欲求や心配があるからです。あくまで私の内面についてですが。

(1)自分のやりきりたいという気持ちを満たしたい(結論を出したい)

(2)懸念があると早めに問題を知り対策も検討できる(不安を引きずりたくない)

どの仕事も結局は、次のアクションをいつやるかを明確にして、一旦終えます。したがって、定時にその仕事がタイムアップを迎えたとしても、他の仕事と同様に、次のアクションといつやるかを決めると良いのではないでしょうか。 

3.急な仕事はマネジメントが悪い

ドイツで部下に急な仕事を頼んだ時には、「Ich habe keine Zeit(I have no time)」と上司の命令であってもきっぱり拒んできたので、最初は面食らいました。(中略)「それはもっと早くに必要になることがわかっていたのに、なぜ今の段階で言い出すのか。それは自分の問題ではない、マネジメントが悪いあなたの問題だ」という考えになるのです。(中略)「他の仕事を割り込ませない」という方法は、生産性を上げるもっともシンプルな方法でもあります。(3章、ロケーション1417)

私もメンバーに仕事を急がせる時があります。反省しなければなりませんね。

反省を踏まえ、下記の2点を実行するようにしたいと思います。

(1)メンバーにはどのような役割を与えるかを明確にする。

(2)役割に応じたタスクを与え、期限を明確にする。

また、自分のところへ割り込んでくる仕事をどうするかについても考えなければなりません。私へ仕事を依頼してくる人たちに、私自身が何ができるかというと下記ではないでしょうか。

(1)依頼者に進捗を確認し、追加の私がやる仕事内容と期限を決めてしまう

(2)その時に安易に仕事を増やすようなことはせず、仕事の必要性を確認する

これにより、先取りにより割り込みの仕事を発生さぜず、自らをコントロールできるのではないでしょうか。

まとめ

仕事に追われるよりも、自らコントロールする方が楽しいです。

時間や仕事をコントロールし、自分の人生を有意義にしたいですね。

この本では、ドイツの法令や格言、著者がドイツで経験した職場の文化などが示されており、日本とドイツの違いについて理解できます。するとより自分の働き方を見直すことができそうと感じました。 

 引き続き、別の章を読んでいきます。