【本】仕事の「生産性」はドイツ人に学べ(隅田貫)_③自立するとバカンスも取れる?!
今日は1章『「自立・独立の考え方」が生産性に直結』に注目します。
昨日読んだ3章では、ドイツ人は時間をコントロールしているということを学びました。
この根底にあるのは、自立するという認識が高いからなのではと思うのですがどうでしょうか。私に活かせることを探しながら読んでいきます。
1.「自立・独立」の強い意識が生産性に直結
私がメッツラー社から学んだことの一つは、「現場の自由度」の高さです。日本の会社に勤務していたときは、自分の一人の裁量で判断できることにはかなりの制限があり、(中略)その結果、結論・判断・が示されるまで相当な時間が必要になることも少なくありませんでした。(1章、ロケーション407)
裁量の範囲が広がるということは、それだけ責任は伴います。しかし責任があるから自立する意識も高まるのでしょう。自立している人に裁量権が与えられれば、決断を早くできるので、仕事も早く進みます。
今の私に裁量がなくとも、自立の意識を育てるために、上司や経営層の目線で考えることをしてみても良いかもしれません。実際にその立場でしかわからないこともあるでしょうが、今は意識を持つことから始められそうです。
2.自分は「何を大切にすべきか」
私が見ている限り、ドイツでは仕事の成果より自分の人生をどう生きるか、さらにいうなら家族との時間をどう過ごすのかに重きをおいています。(1章、ロケーション548)
仕事が大事であるという風潮は、私自身が子供の時の親も見て、働き始めた自分にとってもそう感じています。私が子供の時に、家族で過ごす時間はもちろんありましたが、親が定時で帰ってくるのは珍しいという記憶があります。
ドイツ人は家族との時間に重きが置かれるようですが、改めて私も、家族、自分、仕事の何を大切にするか、考えてみる必要があります。
確かに、将来のポジションがなくなるのは不安になるでしょうし、残業代がなくなったら生活が厳しくなるかもしれません。であれば、会社は副業を認める方向で枠組みを調整すべきではないでしょうか。(1章、ロケーション561)
仕事は今の職場しか無いという考えでは、なかなか残業を断るということも考えにくくなります。しかし副業という考え方をすると、視界が変わりそうです。
3.お金を貯める日本、余暇に使うドイツ
3週間のバカンスのためにはお金を惜しまず、家族と海外旅行を楽しみます。日本人は衣食住のすべてにまんべんなくお金をかけているので、そのあたりが大きく違います。(1章、ロケーション656)
本書では、ドイツ人は、「住」にはお金かけても、「衣食」にはお金をかけないとのこと。ファッションは無印良品やユニクロは人気があり、夕食も手軽にパンとチーズとハムだけという質素なことがあるようです。その代わり朝昼はきちんと取るみたいです。
こうすることでドイツ人は、家族とのバカンスにお金を使うことができるのですね。
日本では多くて7~10日間の休暇ですが、3週間のバカンスがあったら何がしたいですか?ワクワクしますね。
まとめ
自立するということは、やらされ感ではなく、自らが仕事をコントロールするので、楽しくなると思います。そのように仕事をするから、3週間のバカンスも取れるし、残された会社の人達も自立しているので、誰かにバカンスを取られも仕事は回るのです。
皆が自立すると、バカンスも取れるようになるかもですね。