【本】5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人(熊谷徹)_②夏休みの宿題を禁止しているドイツ

今日は第3章「残業よりも早い帰宅を評価する」を読んでいきます。

1.成果主義で収入増減

多くのドイツ企業は成果主義を採用しており、年が明けると、社員は上司との間で年間に達成すべき目標を決める。 (中略)どの程度目標が達成されたかによって、次の年の収入が増減する(第3章、ロケーション775)

日本でも成果主義が導入されていますが、実のところどうなんでしょうか。残業をする=頑張っている、だから評価を高くつけるということもあるのではないでしょうか。本書でも、いまだ日本はプロセスを重んじる風習が強いと述べています。

私個人としては、成果を出すにはプロセスも大事なので、プロセスを評価することも必要と思います。しかし自己チェックとして、インプットとアウトプットを比べ、効率的な仕事になっているかという視点を持たなければ、効率化な仕事のやりかたは身につかないでしょう。

ドイツの成果主義を日本にそのまま適用することは、反発も強そうなので難しそうです。しかしドイツが成果主義により仕事へ集中することができているならば、日本人も成果にこだわることが必要なのではないでしょうか。

2.子供も家族や友だちとの時間を重視する

あるドイツ人が東京を訪れた際、「塾から夜9時頃に帰宅する子どもたちの姿を見て、びっくりした」と語っていた。ドイツでは、このような光景は考えられない。子供が勉強だけでなく、家族や友だちと一緒に過ごす時間を重視しているからである。(第3章、ロケーション813) 

ドイツでは子どもの頃から勉学と余暇をきちんと区別し、自由時間を楽しむことに慣れている。その習慣が大人になってからも生きているわけだ。(第3章、ロケーション823)

本書によると、ドイツでは夏休みの宿題を禁止したり、日曜祝日にも禁止している州もあるとのこと。そのような環境で育つと、大人になってからもプライベートの時間をどのように過ごすか体に染み付いているように思えます。

まとめ

第3章を読むとドイツ人は、仕事の成果を出すことに集中し、プライベートの時間も大事にする、というワークライフバランスの考えが身につくとこもうなずけます。