【本】5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人(熊谷徹)_③自分の仕事の労働生産性を考えてみる

さてそもそも生産性とはどのように計るのでしょうか。

今日は労働生産性について注目してみます。

本当にドイツは生産性が高く、日本は生産性が低いのか

日本とドイツの労働生産性(一人が1時間に生み出すGDPを比較しよう。2015年のドイツの労働生産性は66.6ドル(7726円)で、日本の45.5ドル(5278円)を約46%も上回っている(OECD調べ)。(第1章、ロケーション229)

本書の表紙にも、「仕事の生産性は日本の1.5倍」と示されています。

66.6ドル(ドイツ)÷45.5ドル(日本)=1.46、という計算から1.5倍と算出されるわけです。

自分の仕事の労働生産性を考えてみる

次に疑問に思うことは下記です。

(1)会社にとっての労働生産性とは何か?

(2)自分にとっての労働生産性とは何か?

国レベルではアウトプットをGDPで計っていますが、会社や自分の仕事のアウトプットをどう計ったら良いのでしょうか?

会社にとっては利益になるのでしょう。したがって従業員の働く時間に対して、どれだけ利益を出すことができるかと考えられます。

さて、自分の仕事に置き換えるとどうでしょうか。私の場合、アウトプットは、製品の図面、技術検討書、技術報告書、データ測定結果などです。したがって、これらのアウトプットを早く提出することが、労働生産性を向上することになります。

一方、このような成果といえるようなアウトプットがない仕事があります。朝礼、モノの整理整頓、業務計画立案、部門間の調整、会議、など。これらは成果とは言えません。だからといってやらないわけにもいかない。必要なコストと考えてなるべく短時間で終えられるようにすることを目指します。

まとめ

今日は、本書を通して、自分の労働生産性を考えてみました。

働き方改革を進める中で、世の中では、残業時間の制限をしたり、定時帰りする日を決めPCを強制的にシャットダウンするところもあるようです。

そのような環境を作られることをきっかけに、自分の労働生産性を良くするにはどうしたらよいか、ムダな仕事はないか、ムダなやり方をしていないかを考え改善することが根本的に必要だと感じました。