【本】Q思考(ウォーレン・バーガー)_②怖くて質問ができない

今日は第2章『子供のように「なぜ」と問い続けるー質問し続けるアタマをつくる』 

を読んでいきます。

1.素直に受け入れる

「自分が間違っている、あるいは何かが間違っているかもしれないという可能性を素直に受け入れることが大切です」(第2章、ロケーション1074)

自分が当たり前と思っていることを疑ってみる。しかし当たり前と思うことに、自分一人で気付くことはなかなかできないもの。こういうときには、自分の考えを人に聞いてもらうと良いでしょう。聞いてくれた人が私に何か言ってくれたことがあれば、素直に受け入れるという姿勢が必要になります。

例えば、なぜそう言えるのかどのような理論がありますか?と私は聞かれることがあります。その場では説明をするのですが、実は自分でも腑に落ちきれていないことに気付くことがあります。こういうときに、素直さが必要なんですね。

一方で、自分はわかっているんだと強情を張ると本質にたどり着けないのでしょう。

2.怖くて質問ができない

自分が無知であることをクラスのみんなに知られたくないので、質問をして授業を中断しようとはしない傾向が高いのだろうか?「全くその通りです」とアロンソンは言う。「恐れの感情は好奇心の芽を摘んでしまいます。残念なことに、そのような状況に置かれると、自分がほかの子どもたちに特定の見方をされているのではないかというプレッシャーを感じることになるのです。」(第2章、ロケーション1203)

私はこの引用部にとても共感します。質問することが怖いのです。

本書では、経済的に恵まれているか、いないかで、質問をするタイプ、しないタイプがあると説明しています。

私が経済的な環境に影響を受けて、質問ができないのかどうかはわかりません。しかしながら、手を挙げるリスクは何なのか、そのリスクが実は小さいならば質問をしてみても良いでしょう。

例えば、後輩に何か聞いて教えてもらうことはなかなかしにくいものです。なぜかというと、「そんなことも知らないのか」という目で見られることが怖いのです。

しかし、そんなことは誰も思わないのではと最近感じます。周りは仲間です。自分の興味を持ったことは聞いて、理解して知識を深めるほうがずっと良いです。

また、私と同じ思いの人が職場にいたとしたら、質問しやすく受け入れる空気を作ることが必要でしょう。

自分へも周りへも、好奇心を歓迎できる空気をつくりたいですね。

3.自由に発想を広げ質問を作る

この公式ができるまでにおよそ10年がかかった。(第2章、ロケーション1349)

本書で紹介されている6つのステップは、学校での教育の場で使われることを想定した生徒向けプログラムです。具体的な内容は本書にて確認いただいたいのですが、この6つのステップは大人の私にとっても、自分で問いを立てるときに参考になります。

例えば下記のような作業をすることで、良い質問を作ることができそうです。

(1)問題に対し、ブレーンストーミングのように出来る限りの質問を書き出す。

(2)書き出した質問をオープン・クエスチョンをクローズド・クエスチョンに変える。またはその逆にする。

(3)最も優れている質問を2~3個選ぶ。

(4)次のステップとして何をするか決める。

面白いなと思うのは(2)です。これは選択肢を絞ったり、視野を広げたりすることができます。また、(3)では問題解決に効果的な質問を選ぶと良さそうです。そして(4)で行動に移すことができますね。

まとめ

第2章は興味深い内容が多いです。

実際に活用するにはどうしたら良いかという視点で読んでみました。 

これでいくらか良い質問にたどり着けるような気がします。