【本】言葉にできるは武器になる。(梅田悟司)_ ① <アウトプット>~とにかく書き出す~

今日から、「内なる言葉」へのアプローチ方法について具体的な7つの手順を読んでいきます。 7つの手順とは下記になります。

①頭にあることを書き出す<アウトプット>

②「T字型思考法」で考えをまとめる<連想と深化>

③同じ仲間を分類する<グルーピング>

④足りない箇所に気付き、埋める<視点の拡張>

⑤時間を置いて、きちんと寝かせる<客観性の確保>

⑥真逆を考える<逆転の発想>

⑦違う人の視点から考える<複眼思考>

(目次より)

 ① <アウトプット>~とにかく書き出す~

 とにかく書き出す。頭が空になると、考える余裕が生まれる。(p.91)

非常に簡単ですが、この効果は大きいのです。なぜならば、書かずに頭の中だけで考えきったと思っても、実は内容は大した事は無い、ということがあるからです。

本書でも、頭の中だけで考えていると、下記のような思い込みがあることを挙げています。

1.頭が一杯になった=よく考えたと誤解してしまう

2.思考が進んでいくと、最初に考えたことが忘れ去られてしまう

3.断片的で脈略もなく、考え散らかしていることに気付いていない

(p.82)

 では具体的に何を用意して、どのように書き出すのでしょうか?

 スペースのない人は、付箋とノートを組み合わせる

ノートに直接書くのではなく、付箋に内なる言葉を書き出して、ノートに貼っていく。そして、納得できるまで書き出すことができたら、付箋を見渡しながら、別に用意したA4の紙にグループをつくりながら張り替えていくのだ。(p.90)

本書では、上記の方法の紹介の前に、A4の紙一枚に内なる言葉一つを書き出す方法を説明しています。しかしこれはスペースを取るので、付箋を使う方法も示しています。私にとっては付箋を使う方法のほうがすぐにできる方法で良いかと思います。

また使用するペンは、ボールペンのような細いペンではなく、水性のサインペンのような太めのペンをすすめています。理由は、大きな文字で書けるから。大きな文字は自信を示している。自信を持って大きく書くことが大事と、著者は言います。

書き出す言葉は、単語でも、箇条書きでも、文章でも構わない。無理に文章にしようとすると、うまく書こうとしてしまったり、論理的に考えようと身構えてしまうため、良い結果に結びつかない。(p.82)

最初のうちは頭に浮かんだ内なる言葉が消えてしまう前に、とにかく書き留めるのが良い。(p.82)

 順序や順番、正しい間違っている、一貫性の有無などを気にしなくて済むことがいちばんである。(p.86)

ここで強調したいことは、とにかく思いつくまま、どんどんなんでも書いてしまうということです。考えて書くのではなく、頭の中で浮かんでいることを書く。そうしなければ、あなたの大事な内なる言葉はすぐに消えてしまいます。

今日のまとめ

 著者は下記のように言ってくれています。 

最初のうちは、何も書き出すことができずに、途方にくれてしまうかもしれない。しかし、それは内なる言葉に意識を向ける訓練ができていないだけなので、心配することはない。(p.87)

 いまは訓練中です。そう簡単には出来るようになりません。気長に内なる言葉に意識していきましょう。