【本】ハーバードで学んだ逆境の脳科学(著:川崎康彦)_冷静に判断するために前頭前野を使ってみよう
失敗やミスをするなど悪い出来事ばかり気にしてしまう。
人の悪い経験は脳に蓄積され、新しい出来事に対しても本能的に回避したくなるようだ。
脳の海馬は記憶を保管し、扁桃体へ危機信号を送るという連携作業は、本能的に働いてしまう。
一方、人間にとって比較的新しい脳と呼ばれる前頭前野は、理性をつかさどる部分。ここをうまく利用すると、本能的に危機信号が発生した場合、冷静に理性的に判断するのに役立つ。
僕がいつも嫌な仕事だなと思っているのは、過去の経験に基づく本能的な反応をしている。このときに前頭前野を使って、「もしかしたらできるかもしれない」「できたらこんな心地良い状態になる」と冷静に考えてみる。
これによりいくらか良い可能性を感じることができたら、やってみる。
しかし、やっぱり無理そう、と感じるなら無理してやることはない。
こうすることで、少しでも今の自分を変えてみる工夫はできるのではなかろうか。