【本】仕事の「生産性」はドイツ人に学べ(隅田貫)_④アサイメントを明確にする

『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ』 について、序章、1章、3章と読んできました。

今日は4章「フラットな組織は「スピード」が早い」を読んでいきます。

1.肩書と役割

上司の存在は日本ほど絶対的ではなく、あくまでもその地位は単なる”役割”でしかありません。(4章、ロケーション1566)

役割とは何でしょうか。課長、部長、専務、副社長、社長にどのような役割があるのでしょうか。私は、社長がもっとも権限があり、課長から順に上申することで決裁されるという程度でしか答えることができません。つまり、課長や部長という肩書であって、どのような役割であるという認識を私はしていないということです。

一方ドイツでは、上下関係、年齢、入社時期に関係無く接すると著者は言います。つまり比較的なんでも言える雰囲気であるのです。このようにフラットな組織であるから、風通しがよく、意見を言い合い、早く決められるのではないでしょうか。

2.アサイメントが明確である

生産性を上げるためには、場合によって「明確にアサイメントが決まっていること」が重要ではないか、ということを言いたいわけです。(4章、ロケーション1591)

本書では、著者が郵便物 を気を利かせて持っていき、秘書へ渡したら、「これは私の仕事であって、あなたの仕事ではないでしょう」と言われた話があります。このようにドイツでは自分のアサイメントを明確に認識しているのです。

では、なぜアサイメントが明確であると、生産性が向上するのでしょうか?

個人の責任とアサイメントがしっかりリンクしているからこそ、そのアサイメントをまっとうするのが個人に求められる責任である、という考え方が徹底されています。(4章、ロケーション1614)

責任があるからアサイメントをまっとうする、ということですが、私は下記のように考えてみました。

1.明確にアサイメントされる

2.責任をもつ

3.うまくやるにはどうしたら良いか積極的に考える

4.突発的な仕事にならないように計画的にやろうとする

5.ムリムダが無いように実行される

このロジックで、明確なアサイメントが結果として生産性が高い仕事につながるのではないでしょうか。

まとめ

アサイメントという概念は日本では低いように感じます。

なんとなくで仕事を回しているのであれば改めてアサイメントをどのように与えているか考えると、メンバーも自分の仕事について真剣に考え、効率的なやりかたが見つかっていく気がします。

今の職場で、実際にどのようにアサイメントを明確にするか考えてみたいです。